インテリアデザインにこだわる!
例えば
- 30センチ四方の小さなデザインウォールに光を仕込む。
- 本棚に小さな照明を仕込む。
- 間接照明だけにする。
- 植栽や絵画を演出する
などなど、ちょっとしたこだわりに低予算でインテリアを引き立てる「ひかり術」をお伝えします。
ダウンライトを選ぶ
例えば
- 眩しくない
- 大きくない
- 調光や調色機能がある
- 向きを変えられる
玄関、廊下、リビング、キッチン、洗面、トイレ、居室・・・ 場所にあったダウンライトを選定できれば、空間の印象は大きく変わります。
シーンコントローラースイッチにこだわる
例えばボタンひとつで決めた光のシーンを呼び出すことが出来たら・・・
- 朝食のシーン
- 夕食のシーン
- 団らんのシーン
- 就寝前のシーン
など、複数の照明を各々好みの明るさに設定する。とても便利でおしゃれなスイッチが安価に手に入ります。毎日のことですから、スイッチにこだわっても良いのではないでしょうか?
間接照明にこだわる
例えば
- 天井を明るくする
- 天井を高く見せる
- 壁を演出する
- 足元を演出する
天井に段差を付けたり、壁をふかしたり、造作家具と合わせたりと仕込める場所は意外と沢山あります。ポイントは照明器具が見えないように隠すこと。これさえできれば最高の空間を作ることが出来ます。
平面図があれば、簡単なラフスケッチで提案出来ます。それをたたき台に建築業者との打ち合わせに使ってください。1000円から相談受付ます。
1000円相談で相談してみる
例えば、憧れのダイニング照明。
ルイスポールセン「PH-5」柔らかな間接照明の灯り。
日本の食卓で「PH5」を使う際の注意点
それは、
北欧はキャンドルの文化が定着しており、食卓には一般家庭でもキャンドルを日常的に灯します。その為、キャンドルの灯りを活かし、且つ、全体的にわらかい灯りを好む傾向にあります。一方、日本の食卓は北欧に比べると、明るくしっかりとした光が好まれる傾向にあります。
インテリア性やデザイン性が良くて「PH5」を購入したが、食卓テーブルの照明はもう少し明るい方が良かったと思われることが多いのが使われている方の意見。
これは食文化の違いが大きく関わります。北欧は刺身を食す文化が無く、魚は全て火を通します。焼き魚の色はどれもにたりよったり。日本は刺身を良く食べます。刺身の色つやを鮮やかに表現するには「直接光」が適しています。間接光だけでは陰影がなく食材の立体感が出ません。刺身だけでなく、サラダもみずみずしく見せるためには光が食材に反射する「光の指向性」が必要になります。食卓の主役はあくまで「食材」。であると考えると必然的な考えにたどり着きます。
食材を美しく照らす「光源」を選ぶ
日本の一般家庭の食卓に上がる食材をより鮮やかに、よりきれいに見せるためには「PH5」と合わせてダウンライトやスポットライトで指向性のある光りを創りましょう。ダウンライトの場合、テーブル面を効率的に照らすことの出来る『ユバーサルタイプ』に。スポットライトは取付け位置を簡単に変えることの出来る『配線ダクトタイプ』にします。さらに、調光スイッチを併用し回路を分けるとキャンドルも映える演出が可能となります。
ここで注意するポイントは、二つの「影」。
①ペンダント照明の影
PH5は比較的大きな器具ですので、テーブル面に比較的大きな影が落ちます。その影を目立たせなくするには色の濃いテーブルを選ぶか、ダウンライトやスポットライトの光の角度を調整して影を薄くする方法もあります。小ぶりのペンダント照明も影は出ます。光源の位置や向きを簡単に調整できる配線ダクトレールにスポットライトがペンダントの影を調整するにはとても便利な照明設計手法ですね。
②食材の影
食卓照明で一番大事なのは食材がきれいに、美味しそうに、鮮やかに見える事。これは、弊社(灯り計画)の拘りの一つ。それは何故か? 答えは「食材の色を楽しみたい」から。 です。 例えば「刺身」。 今では刺身も世界中で食されますが、刺身は「色」、「みずみずしさ」、「盛り付け」の3点を光の視点で考えると、「色」は演色性。「みずみずしさ」は光の直進性。「盛り付け」は点光源を光の選定基準に定めます。
この3点を満たすには光源の選定を満たすこと。そして食材をダイレクトに照らす直接光を意識すること。
食卓の照明計画は、適度な明るさと影を考えることを心がけたいですね。直接光の選定が成功の「鍵」を握っています。
光源の選定
例えば、「SORAA」。紫LEDをベースにした素子を使い、ブルーライトの影響を受けず目にも優しいランプです。しかも演色性が高く、食材を照らすには打って付けのランプです。もう一つは「inside」。「モレ光」をあえて抑え、空間に溶け込む光をデザインしています。この二つの光源は灯り計画の推奨光源です。
照明メーカーのカタログから選定する場合、カタログを開くと「高演色」や「Ra95」などの表記があります。若干価格は高い設定になっていますが、対象物の色の見え方に拘り価格以上の価値があります。
光の世界では、平均演色性の指数をR1からR7で表現しますが、私は特殊演色指数と呼ばれるR9の赤、R11の緑の指数を食卓照明の光源に選ぶ際の基準にします。ちなみにR15は日本人の肌の色です。化粧品売り場ではこの指数を気にします。赤がきれいな光源は刺身がきれいに見えます。わずかな色の違いですが大きな効果が得られます。
一見、PH5の照明が食卓を照らしているように見えますが、実は脇役の光源が光の主役になり、PH5は意匠(デザイン)の主役であり、光源の主役ではないことを覚えておいて下さい。
最近のPH5は色のバリエーションも揃い、選ぶ楽しさが広がります。不滅の王道の器具ですから、提案するときは脇役(主役)の光源をしっかり考えつつ、PH5の選定をすると施主の満足度は高くなると思います。