シーンコントローラースイッチを知る
~ 好みのシーンを創るということを知っていますか? ~
多様なコントローラースイッチ
ここ数年で、照明のスイッチがとても進歩して、価格も安くなりました。使いやすく、便利で、スタイリッシュ。使わない手はありません。安心して、自信を持って提案できるコントローラースイッチを紹介します。
照明スイッチの選定は電気工事屋さん任せ。皆さんはいかがですか? ほとんどの方は、パナソニックのコスモシリーズを考えると思います。私もそうです。何回も使っていますし、安心出来ます。しかし、最近は一歩踏み込んで照明メーカーが販売するシーンコントローラーを併用して紹介しています。
パナソニック、オーデリック、コイズミ、DAIKO、それぞれが、機能を駆使したコントローラースイッチを販売しています。
各社のシーンコントローラースイッチの比較表
機能別にまとめてみましたので参考にしてみて下さい。
― Panasonic リビングライコン ―
子器が使えたり、Bluetoothに対応していたりと、各社特徴があります。
金額も若干変わります。
最高峰に君臨するのは「ルートロン グラフィックアイQS」
細かな時間設定が出来たり、毎日変わる日没の時間に合わせてシーンを呼び出したり、フェードイン・フェードアウトの時間も任意に設定出来たりと多機能が満載。
まずは各照明メーカーから販売しているシーンコントローラースイッチを比較することから初めて見るのが良いと思います。私のお勧めは、PanasonicとODELIC。
Panasonicは取説を見なくても、直感的に操作できるところ。 ODELICはコントローラースイッチ自体がリモコンになっているので機種もあるので、場所を決めなくても良いところ。
自分好みのシーンを作る
回路毎にスイッチを付けて入り切りするのではなく、コントローラースイッチを使いシーンを作り好みの明るさをボタン一つで呼び出すスタイルです。例えば、シーン1は朝食。シーン2は夕食。シーン3は団らん。シーン4は寝る前など。回路毎の明るさを任意に変え、好みの光環境を作っていきます。
例えば、①ダイニング照明、②リビング間接照明(天井用)、③リビング間接照明(壁用)④リビングダウンライト、⑤スタンド照明の5回路をまとめるとします。(各々の器具は調光対応が必須)各シーンに合わせて一番心地よい明るさの組み合わせを作ります。
このシーン設定さえしてしまうと、あとはボタン一つで各シーンを呼び出すだけ。
沢山あったスイッチは一つにまとまり見た目もスッキリ。特にリビングダイニングが同じ空間で共用する場合は効果を存分に発揮します。スイッチの数が4個以上ある空間には迷わずシーンコントローラースイッチを提案することをお勧めします。
メーカーにより、おやすみタイマー、Bluetooth対応、色温度調整、子器連動など生活シーンに合わせた機能が備わり使い方に合わせて選定できます。
対応回路数とシーン設定数比較
比較表ダウンロードはこちらから
メーカーにより対応回路数とシーン設定数が違います。
Panasonic リビングライコン
https://sumai.panasonic.jp/lighting/home/living-lightcontrol/#Rtab2
3回路用(4シーン)、5回路用(6シーン)
5回路用を2個繋げて10回路をまとめてシーンを作ることも可能です。
DAIKO
https://www2.lighting-daiko.co.jp/support/function/controller.html
4回路用(4シーン)、6回路用(6シーン)
親器を2台、3台繋げて回路を増やすことが出来ますが、シーンを増やすことは出来ません。
KOIZUMI
https://www.koizumi-lt.co.jp/product/jyutaku/tree/memory_right_contoroller/
4回路用(5シーン)
ODELIC
https://www.odelic.co.jp/CGI/product/search.cgi?catalog0=OS0291.pdf
4回路用(4シーン)Bluetooth対応
ルートロン
https://www.lutron.jp/products/grafikeye_qs.html
3回路用、4回路用、6回路用
本体操作4シーンまで。5シーン以上は補助コントローラーで呼び出し。登録は16シーン。
機能に比例して価格もそれぞれですが、「付加価値」を提案することを考えると、暮らし方のスタイルに合わせたコントローラースイッチの紹介が出来ると思います。施主によっては「価格以上の価値がある」との意見もあるほどのインパクトは大きいのも事実です。
電気工事
ここは避けては通れないところです。
一カ所に配線をまとめることで、ケーブルの長さは長くなります。
ローボルトの器具や電源ドライバーが必要な器具の調光には信号線(PWM)が必要なケースもあります。
インターフェイスやパワーブースターなど普段取り扱わない製品を施工することに対しての段取りも必要になります。予め照明設計や計画図で事前打ち合わせを行い、施工費の見積りを行うことをお勧めします。
コントロ-ラースイッチを取り入れた照明提案で会話を広げ、少しハイレベルな商談から受注に繋がればと思います。。