それぞれの場所とそれぞれの役割
それぞれの場所には住まい手の意思があります。
その場所の使い方をじっくりと考えるときっと何かが見えてきます。
先にお伝えした、玄関、ダイニングルーム。その他に、廊下、リビング、キッチン、和室、トイレ、階段、吹き抜け、寝室、個室、書斎、洗面、バス、外構・・・
細分化すると、結構分ける事が出来ます。それぞれの用途や使い方を考え、想像し、そこにどのような光りがあれば良いか考えて下さい。決して明るければそれで良いわけではありません。雰囲気や演出が加われば、驚くほど空間が変わります。
例えば、寝室。普段の寝室はほのかなあかりで十分です。掃除は昼間にするから明るさは大丈夫。でも、しっかりとした照度が必要な時もあります。その時のことを想定して、2回路に分けておくことが失敗を防げます。普段は1回路だけ。そして調光スイッチにして明るさを変えられるようにしておく。読書灯はスタンドライトで補う。そして、補助回路は全体照度が確保できる照明器具を選定する。これで寝室がどのような使い方をしても、明るさでストレスを感じることはありません。
例えば、書斎やホームオフィス。なかなかスペースが取れない実情もありますが、パパの居場所になる場所です。仕事も、趣味もこの場所が原点になります。全体照明とタスク照明(視作業を効率良く行うための局所照明)が不可欠になります。そして、コンセントの位置や数も考えなければなりません。想像力を働かせる部分です。普段からイメージして置けば失敗は防げます。
このように、場所場所で用途も使い方も個々人で違います。暮らしに合わせた使い方を想像し、そこには必ず照明が必要だということに気づいて下さい。明るさや雰囲気をどのようにしたら自分らしさが表現できるか、どのようにしたらストレスを感じなくなるのか。。
普段から想像してください。ひかりは目に見えないやっかいなものですが、わからなければ相談してください。きっと、理想の空間を実現できるヒントが隠れているはずです。