家のスイッチ回路は意外と重要
照明器具選びと合わせてスイッチや回路計画を考えてみよう
夕方、両手に買物袋をさげて帰路につく。玄関に入ってまずスイッチ「ON」リビングに入ってスイッチ「ON」台所に入ってスイッチ「ON」荷物を置いて、玄関のスイッチを「OFF」。
このようなシーンは良くある話です。これを改善するためにスイッチと回路計画を紐解いていきます。
10月の下旬。日没時間も早くなり、18:30に帰宅した時はあたりはもう薄暗くなっています。そのような設定でシミュレーションしてみます。
玄関(外)の照明はダウンライト1灯。人感センサー付でほんのり点灯機能付の器具で優しく灯りがお出迎えしてくれます。
一応、内玄関に片切スイッチを設置しますが、普段はこのスイッチを触ることはありません。暗くなるとほんのり点灯し、人が近づくと明るく点灯します。
内玄関に入ると、センサーが反応し自動で照明が点灯します。
●Bの器具と●の器具が人感センサーで点灯。●の器具は壁面に掛ける絵画用に角度調整できる器具を選定。 壁面が明るくなるのがポイント。センサーは親子式にして廊下のどこに人がいても自動で照明が点灯します。
リビング用親子扉を開けるとコントローラースイッチ上のダウンライトも点灯している。この1灯は、暗いリビングに入ることがないようにするだけでなく、2階個室からの玄関出入りをこの1灯のダウンライトでリビングに居ながら確認することも出来る。
リビングに入ると、メモリーコントローラースイッチで照明を点灯する。予めシーン設定をしているので、ボタン一つで好みのシーンを呼び出すことが出来る。
この部屋の場合、3回路で構成され、L型の間接照明と2灯のダウンライトは色が変わる調色タイプを採用。
朝は白色、夕方からは電球色と色温度と照度を設定できる。しかも煩わしい信号線も無くなり、施工も従来の2線式で対応可能なことも嬉しい。
ダイニング照明は配線ダクトレールを取り付け、ペンダント照明とスポットライトを併用した。この回路は調光のみ。またペンダント照明は季節毎に取り替えられる様複数器具を準備した。
主役の器具はスポットライトで、このスポットライトが主照明。テーブル面をしっかりと照らし料理を引き立てる重要な役割を担う。このスポットライト選びを失敗するとテーブル面の演出が台無しになる。ポイントは演色性、眩しさがない、適度な広がりを持った配光の3つを考えると良い。 また、ペンダントの影がテーブル面に落ちてくるので、スポットライトの位置や角度で影を消すテクニックも必要となる。
これで、玄関からリビング照明まで快適に使えるようになった。
次にトイレの照明を見てみよう。
トイレの電気(スイッチ)くらい自分で入り切りするよ
と言う方も意外と多いのですが、消し忘れのNo1はトイレです。消し忘れの節電も兼た便利アイテム。 ほんのり点灯機能付人感センサースイッチ (Panasonic)
照明器具は、ダウンライト、ペンダント照明、ブラケット照明、間接照明・・・ いろいろチョイス出来ます。狭い空間ですから内装を少し凝っても大きい金額にならない場所です。
来客の方も個室内ですから、結構隅々まで観察されます。だからこそ、ちょっとこだわった個性が出る空間演出を心がけたい場所です。