ダイニング照明の考え方
毎日食事をする時間に使うダイニングテーブル。最近、食事の時間を家族と共にすることが少ない傾向もあるが、一人で食事するにしても、みんなで食事するにしても、美味しく食事の時間を過ごしたいと誰もが考えているのではないでしょうか? 基本的には毎日3回の食事の時間があり、食事は楽しみの一つ。 私の場合、朝食は家族全員、お昼は外食、夕食の平日は一人が多いが、週末は家族そろっての食事が基本である。複数人で食べる食事は、会話もあり楽しい。
ダイニングの照明は雰囲気がとても大切と考える。そのためには照明の効果は欠かせないアイテムなのです。 外で食事をする時に照明がどうなっているか少しだけ気にしてみてください。雰囲気の良いお店は、色温度や照度に気を使い、適度な調光制御を取り入れてます。 気が付かない演出をキチンとしているんですね。 ここに楽しく、美味しく、満足して、また来たくなる仕掛けがあります。 もちろん照明だけではないですが、照明の効果は大変大きな要素として役立っているのです。 では、どんなところに気を付けると良いのでしょうか?
食卓の照明を考える3つのポイント
①料理が美味しく見える事 → 演色性(Ra)という数値を参考に、料理がよりいっそう美味しそうに見える光源(ランプの種類)を考える。
②家庭の毎日の食事に必要な照度がある事 → 「明るければいい」ってわけでもなく、疲れない(心地良い)適度の明るさが必要。意外と個人差がある。
③インテリアを考えた意匠デザインがある事 → ダイニングの顔。リビングとダイニングが一つの空間に共存している場合が最近は多い為、全体のバランスを考え、食卓用の照明単発で選ぶとチグハグな空間になる。
そしてもう一つ、私の主観意見ではあるが、ご参考までに。
④直接照明である事 → これは、好みもある。光を和らげ間接光を取り入れ、眩しさを抑え、光の拡散を考え、柔らかなひかりに仕上げる為の照明もある。例えばルイスポールセンのPH-5(写真) 1874年にデンマークで生まれ、今でも世界中で愛用される素晴らしい照明ある。
現在、照明の主流はLEDにかわりつつあり、食卓の照明もLED化が進む。LEDの特性は直進性があり光の反射がある。この反射が食卓には欠かせないと私は考える。食材や料理のツヤを出し、サラダはみずみずしく見える。乾いた料理は基本的には少ない。光源は隠さずに行こう。見えたっていいじゃないか。天井をずっと見ているわけでもない。そう私は考える。
ダイニング照明計画
配線ダクトレール(以下配ダク)。非常に効率的で使い勝手が良い。設置も比較的簡単であり、引っ掛けシーリングに対応したものも販売してある。できれば、配ダクの厚みを天井に埋め込んでしまえれ見栄えもスッキリする。写真は照明側についてあるプラグまで隠そうと配ダクを更に埋め込んで施工してみた。
配ダクの特徴
①配ダク上に設置する照明器具は場所の移動が容易に可能
②スポットライトは角度調整が可能
③取り外しが容易
配ダクのレールの長さは、空間に合わせ概ね1メートル50センチ〜2メートルくらいを目安するとよい。スポットライトは4個。ワット数はLEDで5ワット〜10ワットで十分である。ペンダントは照明器具メーカーのカタログから選ぶ方法もあるが、雑貨店に行けばペンダント照明も販売している。家具を販売している店舗もデザインされたペンダントを吊っている店も多いので参考にしてみよう。
注意点は、配ダク用にプラグ加工がしてある事。
引っ掛けシーリング用のフレンジ(写真参照)が無い方がすっきりし、見栄えが良い。更に、季節や気分や、ゲストに合わせてペンダント照明を手軽に変える事が出来る。ペンダントの金額もそれほど高くはないから、2〜3組ストックして置くのも良いかもしれない。我が家は夏、ハロウィン、クリスマスとバージョンを換えて楽しんでいる。
注意点は、ペンダントの大きさにより、テーブルにペンダントの影が落ちてくる事。
その際、スポットライトの位置や角度を調整し影を消す工夫が必要である。まあ、これも楽しみの一つであるが、面倒な人は、ペンダントの大きさを統一する事で煩わしさから解放される。
毎日の食事を楽しくするために欠かせない「ダイニング照明」
平たく言えば、① インテリアとしての楽しむ ② 食事をする機能として選択する
この二つを上手に取り入れることが出来れば、普段の生活スタイルももっと充実する事と思う。