変動料金制の導入
今回のテーマ 「ダイナミックプライシング」
ダイナミックプライシング(変動料金制度)は、割と身近にあります。
- 閉店近くになると割引される惣菜コーナー
- 繁忙期になると高くなる、ホテルや交通料金
- 曜日によって入園料金が変わるテーマパーク、野球チケット
へぇ、そうなんだ。 そんな名前があったんだ。と。
この制度を参考に、僕の仕事の照明設計費を、基本料金 × 変動料金の2層構造にしようかと考えてます。
ちょっとアレンジは必要ですが応用できると思います。
以下は私の仕事の編。是非参考にしてください。
現在は設計内容を3つに分け平米単価で請け負う料金制度のみ。
物件の性格により修正が多い場合、または求められる設計難易度が高い場合もあり、大枠の3つの料金体系では「難あり」の状態が続いています。
依頼する側も、される側も、求める作業量やアイディアの引き出しの数により提案の幅も実施の条件も多種多様なことが増え、実施図まで落としこむのはそれなりの時間と労力が求められます。特に最近はネット検索で様々な情報が瞬時にでてきますから、打ち合わせ最中でもネット検索は当たり前。
より複雑化する案件もあれば、「こんな器具選んでみたけどこれでいいの?」 という簡単な相談まで様々。
これが現状。
私の場合、①基本計画、②基本設計、③実施設計にそれぞれプライスを設定していますが、一番依頼して欲しい③実施設計を軸に変動係数を用いることで、本来提供したい付加価値を伝えることが出来ると考えます。①基本計画は「0.3」、②基本設計は「0.7」。を③の実施設計費に掛けます。
今はズバリ価格を明記していますがどうしても価格から先に入ってしまう傾向は否めません。係数を掛けることで軸となる③のプライスを基に計算する。基のプライスを脳にインプットするところが「ミソ」。
とは言いながら、今まで買ったことも依頼したこともない「照明設計」にはいったいいくらの価格で、何をしてくれるのかもわからない。わからないものに「エイ!ヤー!」でお金を払う人はそうそういないでしょう。提供内容やアウトプットのイメージは別途詳細を見える化しなければなりませんが、この部分は一旦脇に置きます。
更に、「早期割引」も検討。これを導入することで、お客様の設計プロセスに早期段階からの参画でき、より質の高い照明設計と経済的メリットを両立するプログラムを提供することが可能になると考えます。
ここでも早期基本設計段階からの参画であれば10%引き、提案内容と人間関係が出来れば実施設計まで進む確率が高くなると考えます。
ダイナミックプライシング自体は同じ提供内容で、時間や日時、需要と供給のバランス考え価格に転嫁しますが、私が提供する照明設計業務の場合、ダイナミックプライシングの
内容に「変動係数」を掛けて価格を決める料金設計。(只今HPは更新準備中)
これは、業種問わず色々なところに応用できると思います。
例えば、工務店やICの方が住宅購入者に対して価格提示する場合、工法や設備などに関わる固定部分とは別に、空間デザインなど情緒的価値を提供する変動の部分はこの仕組みを活用できると考えます。住めればいい人と、豊かな暮らしを謳歌したい人では求める方向や要望も違いますから。
本来提供したいレベルの価値提供の基準を「1」とし、限定的な範囲は「0.5」、企画型標準は「0.8」など、元々提供したい内容を軸に割安感を出すことで、こちらのステータスを維持することが出来るでしょう。
まぁ、色々と模索してますが、皆さんの事業にも役立つのではないでしょうか?
今回は「ダイナミックプライシング」の考えを、私なりにカスタマイズした考えを共有しました。
では、また。