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住宅照明事情

いまだに引っ掛けシーリング。部屋の真ん中に「ドーン!」

 

日本の住宅着工件数は、ここ近年90万戸前後。これには戸建て、マンション、賃貸等全てが含まれてますが、せっかく新しい住宅が出来上がるのに、照明はいまだに引っ掛けシーリングを住む人が後付で取り付けるスタイルが定着しています。

ライフスタイルも多様化し、個性を自由に表現出来る時代なのに、住宅照明は未だに40年前と同じスタイル。引っ掛けシーリングが主役です。

調光調色シーリング

最近は、LEDが主流になり、ホームセンターでも調色・調光が出来るタイプが20,000円前後で購入できる。

 

一方、商環境では、照明デザイナーが照明計画を担い年々多様化され、その効果に期待が集まります。近年では、東京スカイツリーに東京駅のライトアップが注目を浴び、商業施設やホテル、レストランでも、照明の効果を引き出すためのあらゆる手法が試され今も進化し続けてます。

スカイツリー

 

私たちが、日常利用するショッピングセンターやスーパーマーケットは特に照明の効果を検証し、より商品がきれいに、より商品が美味しそうに見える工夫をしています。

また、その建物の空間そのものが居心地が良い環境にするために関連者との照明の「効果」について協議を重ねることによって、照明ははなくてはならない存在に位置付けられる存在になってます。

しかし、何故、住宅環境は変わらないのでしょうか? そこには個々人の個性や好みがダイレクトに反映されると同時に、光は目に見えない為、明るさの感じ方の差や好みもあり、更には色温度(白色や電球色、単位ケルビンKで表す)も細分化されている為、それをどう組み合わせて、どう光を作るのかを考える必要性が求められる。素材を確認することのできない照明は、出来上がった後で暗いやイメージと違うのクレームを受けるくらいなら提案しない方がいいとの風潮もあるのかもしれません。また、提案する側も高い専門性が必要になります。

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