BLOG TO THE LIGHTING

暮らしの中の「ひかり」

住環境とひかりの関係

 

ちょっと考えて下さい。 皆さんの「家」。 毎日の滞在時間帯はどのくらい? でしょうか。

世の中のお父さん達は、特に少ないかもしれないですね。 21:00に帰宅して7:00に出勤を想定すると、 滞在時間は10時間。 就寝前の2時間から3時間は、疲れを癒す至福の時間であると同時にぐっすりと良い睡眠に入る為の導入時間でもあります。 そこには、ひかりの質が意外な効果を発揮します。

睡眠の質を高める上で必要不可欠なホルモン「メラトニン」。 睡眠ホルモンとも呼ばれてます。  しかし、煌々と明るい部屋では、「メラトニン」の分泌が促されません。光が強い環境下にいると、夜間でも分泌が抑制されてしまうとか。 「メラトニンの分泌を正常に促すためには、就寝前にひかりの量を抑えることが重要なポイントです」。 ひかりの質と睡眠の質には密な関係があります。

(出典:武田薬品工業株式会社)

 

 

朝は朝日を浴びると体内時計がキチンとリセットされて、15時間後にメラトニンの分泌が始まります。6時に起床して朝日を浴びると、21:00にはメラトニンの分泌が始まります。体の中では、朝起きた時からメラトニンが分泌する準備を始めるのです。 起きた後は、ご飯食べて、身支度して、出勤、通学。 意外と慌ただしいですが、カーテンを開けて外を眺めるだけでも、体内時計は整います。

そう、住環境とひかりの関係には、メラトニンが欠かせないないのです。 健康な住宅とは建材だけでなく、ひかりの質を高める事も必要です。

さて、夕方の時間、特に10月以降の3か月間は17時には外はすっかりと暗くなります。 お母さんも子どもたちも、真っ暗な我が家に帰る経験は誰もが一度は経験していると思います。 皆さんの家の玄関のあかりはどんなですか? 集合住宅であれば共用部の照明があり明るいですが、カギ穴が良く見えない経験はないですか?

  (出典:諫早トーヨー株式会社)

玄関は、我が家のお出迎えの場所。 住人でも、来客でも。 防犯も兼ねて。 夜の演出も兼ねて。 ちょっと素敵に演出する。 ホッとする玄関の灯りは心温まるものです。 ご近所様からも「素敵な灯りですね」と思って頂けるはず。

そして、玄関はセンサーで自動点灯し、リビングにもほんのりと灯りが差し込む。真っ暗なリビングに入る事が無いような回路計画をする。

リビング、食卓、階段、廊下、寝室、個室、和室、トイレ、洗面、バスルーム・・・ とその場所に合わせた照明計画と導線回路にスイッチ計画を考える事で、住みやすい我が家が出来上がります。 決して容易い事ではありませんが、毎日の事ですから真剣に考えるだけ、生活がし易くなります。

そこには、照明の本来の役割である「明るさ」と、あれば素敵な「演出」を織り交ぜる。  間接光と直接光、意匠器具の選定は全体のバランスを考えます。

照明計画は、好みの器具やインテリアに合わせた器具を選ぶだけでなく、ひかりを隠したり、見せたり、集中したり、影を作ったりと 「質」 に拘ることでインテリアが映える空間が出来上がるのではないかと考えます。

まずは、どんな空間にするか雑誌や画像検索でイメージを探すところから始めてはいかがでしょうか。

 

関連記事一覧

PAGE TOP