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便利なセンサースイッチ

センサースイッチ

 

実は沢山の機能が備わっている優れもの

 

皆さんは、センサースイッチを取り入れた回路設計をどの程度まで踏み込んで係わっていますか?

 

電気工事店に「ここの場所はセンサー付けといて」なんてことはないでしょうか?

今回はセンサースイッチ機能のひとつを紹介します。

人感センサー。日本ではパナソニックがほぼ独占状態。最近では、照明専門メーカーが自社の商品と組み合わせて独自のセンサースイッチも販売するようになりました。メーカーによっては結線方法も工夫され簡単に施工できるものもあります。機能も充実しゆっくり点灯したりタイマー機能が付いていたりと選定するにも労力が必要になります。

そこで、空間が上質に変わるセンサー機能のひとつ、「フェードイン」に着目します。玄関、廊下等共用部のセンサースイッチは光の移ろいをゆっくり変化することで空間に「品」が出ます。

センサーで自動点滅すれば目的は果たせますが、これからは一歩踏み込んで、上質な空間演出を作る上でのアイテムのひとつとして「フェードイン機能」を捉えて見ては如何でしょうか。

 

フェードインとは、ゆっくりと「フワァ」と照明が点灯する機能。パッ、パッっと点灯するよりも、フワァッ、フワァッと点灯していく方が良いような気がしませんか?

 

フェードインの時間は3秒くらいが気持ち良い時間と言われますが、パナソニックは即点灯します。ですが、バリエーションは沢山あります。

他方、オーデリックのセンサーは、1秒、大光電機2秒、コイズミは5秒でフェードインします。ゆっくり点灯は気持ちの良いものです。別にどうでも良いような機能と思われがちですが、柔らかい光の動きには上質な空間を印象付けます。ソフトスタートという名称で表記するメーカーもあります。

センサー機能に少しだけ拘り、プロらしい提案をしてみては如何でしょう。

 

センサーの機能

 

センサースイッチは機能別で選ぶことが出来ます。上質な空間を光で演出するには、各メーカーの特徴を掴んでおくと良いでしょう。

 

ODELIC

 

人感センサーモード切替型  人感センサーON/OFF型  明暗センサー

 

DAIKO

 

マルチタイプ(ON/OFFモード、調光モード、8hタイマーモード)  ON/OFFタイプ

 

KOIZUMI

 

ON/OFFモード、フラッシュモード、調光モード、6h.8hタイマーモードなどタイプにより5種類の型式で選定する

 

 

Panasonic

 

住宅用配線器具のカタログを是非見て下さい。種類が多すぎてビックリします。

 

 

 

機能とは別に、

  • 天井に付ける方法
  • 壁に付ける方法
  • 器具に付いてあるものを選定する方法

の3つの方法を選びます

 

 

どれも一長一短の特徴がありますので、どんな場所で、どんな使い方をしたいかを想像しながらセンサースイッチを選ぶことになります。

 

 

センサースイッチの使い方

 

屋外で使う場合と屋内で使う場合もそれぞれの活用シーンに合わせた計画をすると良いでしょう。センサースイッチは利便性に富み多くの機能を備え、光をコントロールし空間を演出できる付加価値の高い設計も出来るアイテムです。外部照明では防犯性も考慮出来ることも優れたメリットの一つです。

 

生活導線を考えると、玄関周り、トイレ、階段、廊下等一時的に通り、共通の場所に適しています。

 

センサースイッチは親子で連動することも出来ます。3路スイッチを計画するところで置き換えると良いでしょう。

 

後付けの考え方

 

既存のダウンライトが付いていて電球型のランプが付いていれば、センサー付きのランプを装着することで簡単にセンサースイッチを導入することが可能です。

これは、ホームセンターや家電量販店、ネット通販などで買えます。

浅型のダウンライト用の、ソケットが横に付いてある器具にも装着できるタイプもあります。

 

 

購入の際は色温度に気を付けて下さい。電球色と白色の2種類が多いと思います。

 

電気工事店の教育

 

今後、電気工事は高いスキルが求められる時代になります。Iot化が進み今以上にインターネット経由で物をコントロールする時代になると予想します。同時にスマートハウス化が進めば通信に必要な信号線の施工が必須条件になります。人感センサーの親子も信号線で結びます。照明の調光も信号線でコントロールするタイプもあります。オートロック付きの玄関ドアも電源と信号線の配線が必要です。Wi-Fiで対応出来るものもありますが、信号線の施工が必要な場面も多くなるでしょう。家の中のLAN配線も在宅ワークが日常化すると有線で安定した環境も求められるでしょう。センサースイッチの施工だけでなく幅広い知識と技術が今以上に求められる時代となることが予想されます。

 

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